30代で貯金ができなくて困っていませんか?
20代に比べると収入は増えたものの、出費も増えて「貯金が思うようにできない…」と悩む人も多いはず。
また、30代では独身者と既婚者で生活費に大きな差が生じるため、貯金額も世帯によって幅があります。
結婚やマイホームの購入など、ライフイベントに向けて30代から資産を蓄えることが大切。
そこで今回は、投資歴7年以上の僕が30代の平均貯金額や中央値を紹介しながら、貯金額を増やすコツを解説します。
「30代で貯金が増えない…」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてね!
- 30代の平均貯金額がわかる!
- 30代における「貯金0」の割合がわかる!
- 30代で必要になるお金の相場がわかる!
- 30代から効率よくお金を増やすコツがわかる!
30代の平均貯金額は237万円
金融広報中央委員会の調査によると、2022年30代総世帯の資産額(金融商品を含む)の平均は、515万円という結果に。
そのうち、現金での預貯金額は237万円です。
保有資産のうち、約46%を貯金に回していることがわかるね!
ですが、上記の金額は貯金額が高い・低い世帯の両方を合算しているので、一般的な数値とは言いきれません。
より現実的な数値を見るときは、平均額だけでなく「中央値」も確認しましょう。
金融商品を含めた30代の資産中央値は、150万円。
つまり、実質的な平均資産は150万円なんだね。
これまで紹介したのは、独身や夫婦を含む30代全世帯の数値です。
次に30代独身や30代既婚者・子持ち世代など、それぞれの平均貯金額を見ていきましょう。
30代独身の平均貯金額|218万円
金融広報中央会の調査結果によると、30代独身が保有している総資産額の平均は494万円で、中央値は75万円。
総資産494万円のうち、貯金に回す平均額は218万円でした。
独身になると、平均貯金額は総世帯よりも19万円下回る結果になったよ。
1人暮らしの場合、収入も一馬力のため、貯金額も下がると予想できます。
30代夫婦または子どもありの平均貯金額|246万円
二人世帯以上には、夫婦2人の世帯も子どもがいる世帯も含まれています。
30代二人世帯以上の場合、保有資産額の平均は526万円、中央値は200万円だとわかりました。(金融広報中央委員会調べ)
そのうち、貯金額の平均は246万円です。
独身世帯よりも貯金額は28万円も多くなるね!
結婚後は、多くのライフイベントが控えていることも。
- マイホームの購入
- 出産
- 教育 など
将来を見据えて、お金を貯めようという意識が出るのかも!
また、30代二人世帯以上では約47%の資産を現金で保有しており、近々の支払いに備えて現金で管理している世帯が多いのも特徴といえます。
30代の約4%は貯金額がゼロ!
ここまで30代の平均貯金額をご紹介してきましたが、実は30代の中には「貯金を全くしていない」という世帯もあります。
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」では、貯金を含む資産を保有していない割合は、全体の4.1%いるという結果が。
100人中4人は貯金額「0」なんだね!
そのうち、13.3%の人が100~200万円を投資に回しているんだよ!
今や超低金利時代となり、30代世帯の7割以上が投資により資産を作るよう意識しているといえるでしょう。
「投資は難しいイメージがあって、始めるのが怖い」という方には、国が推奨する『NISA制度』を活用した投資がおすすめ!
制度内容が改正され、2024年1月から新NISAが始まる予定です。
以下の記事では、新NISA制度についてわかりやすく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください▼
→「新NISAとは」
30代は老後生活に不安を抱えている
30代に入ると、老後生活に不安を抱える人が増える傾向に。
- 結婚
- マイホームの購入
- 出産
- 教育資金
- 両親の介護 など
このように、さまざまなライフイベントが発生する可能性があります。
マイホーム購入や教育資金などに向けて、貯金を計画的におこなっている世帯は多いでしょう。
でも「自分たちの老後資金まで手が回らない…」というケースが多いんだ。
現在30代の人が老後になる時代には「年金もろくにもらえないだろう」と考える人も多いのではないでしょうか。
老後に必要な資金を作る方法は、iDeCoって聞くけど…。30代ならNISAとiDeCo、どっちを始めればいいの?
投資を始める際、NISAかiDeCoで迷う方も多いはず。
以下の記事では、NISAとiDeCoのどちらがおすすめなのかを徹底解説しているので、あわせて読んでみてください。
30代以降で必要になるお金の相場
一般的に、30代に入るとさまざまなライフイベントが起こり得ます。
人生設計をするために、今後起こるライフイベントに必要な費用を把握するのが大事だよ。
ここでは、30代以降で必要になるお金の相場をまとめてみましょう。
結婚費用
結婚雑誌大手のゼクシィがおこなった「ゼクシィ結婚トレンド調査2022調べ」によると、結納・婚約から結婚式、新婚旅行までの総額(推計値)は約371万3,000円となっています。
各費用の内訳は、以下のとおり。
- 結納式の費用:16万6,000円
- 両家顔合わせの費用:6万6,000円
- 婚約指輪の費用:35万8,000円
- 結婚指輪(2人分)の費用:26万1,000円
- 挙式、披露宴の総額:303万8,000円
- 新婚旅行:29万6,000円
- 新婚旅行のお土産費用:4万3,000円
もちろん、「結納式」や「両親の顔合わせ」などをしないカップルもいるから、この料金がすべて必要なわけではないよ!
また、結婚式を挙げる場合、両親からの援助や御祝儀などで費用をまかなえることもあるでしょう。
ただ、結婚式の規模によっては、御祝儀以上に費用がかかるケースも。
結婚前にはまとまったお金が必要だから、資金計画がますます大事だね!
住宅購入費
結婚・出産によって家族が増えたことをキッカケに、マイホームを購入する世帯は多いよね。
住宅金融支援機構の「2022年度フラット35利用者調査」によると、住宅の平均購入価格は以下の結果に。
- マンション:4,848万円(2021年度より+320万円)
- 土地付きの注文住宅:4,694万円(2021年度より+239万円)
- 建売住宅:3,719万円(2021年度より+114万円)
- 注文住宅:3,717万円(2021年度より+145万円)
- 中古マンション:3,157万円(2021年度より+131万円)
- 中古戸建:2,704万円(2021年度より+90万円)
この数値からわかるように、住宅購入には2,700~4,800万円前後の費用がかかります。
さらに、住宅購入後も以下の費用が必要になるでしょう。
- 固定資産税
- 管理費
- 共益費(マンション・アパートの場合)
- 修繕費用
- 火災保険料 など
「住宅購入費用」は「教育資金」「老後資金」を含む、人生の三大資金の1つです。
「住宅購入資金」と「教育資金」を準備する時期は重なることが多いから、計画的に資産を増やそう!
30代世帯における金融商品の保有率が70%を上回る結果から、投資で資産を増やす家庭が増えていることがわかります。
「投資の知識がない…」という方は、まず知識を増やしましょう。
以下の記事では、一般NISAとつみたてNISAの違いをわかりやすく解説しているので、この機会に読んでみてくださいね。
出産費用
出産には、まとまった費用が必要です。
厚生労働省が公表する「出産育児一時金について」を参照すると、2021年度における出産費用の平均額は46万2,902円でした。
また、国民健康保険中央会「出産費用 平成28年度」によると、正常分娩の平均的な出産費用はおよそ50万円前後といわれています。
子どもが生まれる前には、妊婦検診の費用も必要だよ。
赤ちゃんが生まれたあとも、おむつに肌着、ミルクやベビーベッド…たくさん準備するものがあるよね!
原則として健康保険から出産育児一時金が支給されますが、一時金ですべてをまかなうのは難しいでしょう。
出産費用として、ある程度貯金しておくと安心です。
教育資金
子どもが生まれると、育てていくための教育資金が必要となります。
文部科学省の「令和3年度子供の学習費調査の結果について」によると、幼稚園から全日制高等学校を卒業するまでの学習費の総額は以下のとおり。
【子供の学習費総額(幼稚園~高等学校卒業まで)】 | |||
年間 | 卒業まで | ||
幼稚園 | 公立 | 16万5,126円 | 49万5,378円 |
私立 | 30万8,909円 | 92万6,727円 | |
小学校 | 公立 | 35万2,566円 | 211万5,396円 |
私立 | 166万6,949円 | 1,000万1,694円 | |
中学校 | 公立 | 53万8,799円 | 161万6,397円 |
私立 | 143万6,353円 | 430万9,059円 | |
高等学校 | 公立 | 51万2,971円 | 153万8,913円 |
私立 | 105万4,444円 | 316万3,332円 |
幼稚園~高等学校まですべて公立学校に行く場合は、約577万円。
私立1本でいく場合は、約1,840万円かかる計算!
大学まで行けば、さらに教育資金が必要だね…!
日本政策金融公庫の「令和3年度教育費に関する調査結果」によると、大学の入学費用や年間の学習費総額は以下のとおりに。
【大学入学から卒業までにかかる教育費用の平均額】 | ||||
入学費用 | 在学費用(年間) | 大学での総費用(入学費用+在学費用4年分)※短期大学は2年間 | ||
国公立大学 | 67万2,000円 | 103万5,000円 | 481万2,000円 | |
私立短期大学 | 81万8,000円 | 137万円 | 355万8,000円 | |
私立大学 | 文系 | 81万8,000円 | 152万円 | 689万8,000円 |
理系 | 88万8,000円 | 183万2,000円 | 821万6,000円 |
国公立大学で入学~卒業までに約480万円、私立大学理系で入学~卒業までに約820万円もかかることがわかります。
1番低い場合でも、幼稚園から大学卒業まで1,000万円を超える費用が必要です。
緊急予備資金
予備資金の目安は、1ヶ月の生活費の3~6ヵ月分といわれているよ。
1ヶ月の生活費が30万円だった場合に、最低でも90万円、理想としては180~360万円分の貯金を確保しておくと安心でしょう。
老後資金
夫が65歳以上、妻が60歳以上の無職の高齢夫婦では、公的年金以外に1,300~2,000万円ほどの老後資金が必要といわれています。
参考:金融庁「高齢社会における資産形成・管理」
総務省統計局が公表した「家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年)家計の概要」では、65歳以上の無職世帯は毎月の生活費が不足しているという結果が。
- 単身世帯 毎月9,402円 不足
- 二人以上の世帯 毎月1万8,525円 不足
これが老後2,000万円問題なんだね…。
経済的に安心して老後生活を送るためにも、30代のうちから貯金+投資で資産を増やしましょう。
以下の記事では、貯金だけでは資産が増えない理由を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
銀行預金では貯金は増えない!30代から効率的にお金を増やすコツ
30代から無理なく資産を増やす方法はいくつかありますが、中でも特におすすめしたいのが『つみたてNISA』です。
現在のNISAには「一般NISA」と「つみたてNISA」の2種類があり、毎年決められた金額内の金融投資であれば、得られた利益が非課税に。
年間非課税枠と非課税保有期間は、それぞれに定められています。
【一般NISA】 | 【つみたてNISA】 | |
年間非課税枠 | 120万円 | 40万円 |
非課税保有期間 | 5年 | 20年 |
最大限に活用できれば600~800万円を非課税で運用できるので、とってもおトク!
ただし、現行NISAは2023年で終了し、2024年1月以降は新NISA制度に移行します。
それじゃあ、2024年になるまではNISAで投資をしないほうがいいの?
結論から言えば、今すぐにでも口座開設をしてNISAを始めるのがベスト!
2023年以内に現行NISAで投資をすれば、新NISAとは別枠で期限が来るまで資産を運用できます。
僕は『楽天証券』でNISAをしているよ!
以下の記事では、楽天証券のメリット・デメリットを解説しています▼
【まとめ】30代で貯金を増やしたい人は今すぐ投資を始めよう!
今回は、30代の平均貯金額について解説しました。
30代に入るとさまざまなライフイベントが起こり得るため、今のうちから資産を増やすことが大切です。
30代で資産を増やすなら、NISA制度をうまく活用しよう!
30代から老後に至るまで、結婚費用やマイホームの購入・教育資金など、多くのお金が必要です。
「子どもが大学に行く」と急に進路変更しても、NISAで増やしたお金を使えるってことだよね!
「知識を増やしてから新NISAを始めたい」
「現行NISAをしているけど、どうなるの?」
このような方は、以下の記事で『新NISA』について詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
コメント