老後資金に2,000万円が必要といわれる現代で、将来に不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
将来に向けて、預貯金だけで資産を増やすのは正直難しいのかな…?
今や、メガバンクの普通預金金利は「0.001%」なんだよ。
金融機関に100万円を1年間預けても、わずか10円ほどの利息しか受け取れない“超低金利時代”です。
そこで注目されているのが、「預貯金」ではなく「投資」による資産形成。
「投資って難しいのでは?」
「挑戦したいけど、始め方がわからない…」
このような悩みを持つ方におすすめの投資方法が『つみたてNISA(少額投資非課税制度)』。
つみたてNISAは「長期・積立・分散」をスローガンとして、国が促進している制度です。
初心者でもチャレンジしやすく、すでに始めている人も増えているよ!
そこで今回は、投資歴7年以上の僕が、つみたてNISA(少額投資非課税制度)とはどのような制度なのかを徹底解説。
利用するメリット・デメリットや向いている人の特徴、始め方まで紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください!
- つみたてNISAの概要、一般NISAとの違いがわかる!
- つみたてNISAのメリット・デメリットがわかる!
- つみたてNISAに向いている人の特徴がわかる!
- つみたてNISAの始め方がわかる!
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つみたてNISAとは
つみたてNISAを利用すると、節税しながら効率よく資産形成ができます。
つみたてNISAの特徴を以下にまとめたよ!
【目的】 | 少額でできる「長期・積立・分散」投資の支援 |
【対象商品】 | 投資信託・ETF(上場投資信託) |
【非課税対象】 | 分配金・譲渡益 |
【非課税投資枠】 | 毎年40万円まで(20年間で最大800万円) |
【非課税期間】 | 最長20年 |
通常、投資で得た利益には20.315%の税金がかかりますが、つみたてNISAなら非課税で受け取れるメリットがあります。
【40万円を投資して4万円の利益がでた場合】
4万円×20.315%=8,126円
普通の投資なら8,126円の税金が差し引かれるけど、つみたてNISAなら4万円をそのまま受け取れるんだよ!
ただし、つみたてNISAの投資対象は、金融庁が定めた投資信託・ETFに限られています。
また、現在は非課税期間20年間・投資枠毎年40万円ですが、2024年からは期間無期限・投資枠年間360万円までに拡大された『新しいNISA』制度が始まる予定。
じゃあ、2024年まで待ったほうがいいのかな?
答えはNO!2023年内につみたてNISAをスタートすると、新しいNISAとは別枠で運用継続できるから、早く始めるほうがメリットは大きいよ!
なお、NISAには「つみたてNISA」と「一般NISA」があり、それぞれに特徴があります。
つみたてNISAと一般NISAの違いは以下の記事でくわしく紹介していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
つみたてNISAのメリット5つ
つみたてNISAのメリットは、以下の5つです。
メリット①非課税期間が最長20年間と長い
「NISA口座(非課税口座)」で購入した金融商品の利益は、最長で20年間非課税となります。
つみたてNISAでは、1年間で最大40万円の投資が可能です。
満額で投資した場合、非課税投資枠で運用できる金額は最大800万円。
40万円×20年間=800万円という計算だね。
本来なら差し引かれる税金分も、すべて運用にあてられるのが最大のメリットなんだよ。
2024年からスタートする『新しいNISA』の影響により、つみたてNISAの買付は2023年の12月末まで。
たとえば、8月から12月までに40万円分の投資をするのであれば、月8万円の積立が必要です。
今年中に購入をすれば、新しいNISAとは別枠で運用ができます。
メリット②低コストかつ長期運用ができる
金融機関によって違いはありますが、つみたてNISAの最低積立額は「100円~」といった低コストで投資を始められるのがメリットの一つ。
つみたてNISAで購入できる金融商品は、金融庁が認める一部の投資信託に限られています。
「長期・積立・分散」投資に適した金融商品のみ、だったよね。
つみたてNISAの対象商品は245本あり、本数の概要は以下のとおりです。(2023年7月時点)
国内 | 内外 | 海外 | |
公募投信(株式型) | 48 | 21 | 62 |
公募投信(資産複合型) | 5 | 99 | 2 |
EFT | 3 | ー | 5 |
通常の投資信託では「信託報酬」「販売手数料」などの手数料がかかります。
対して、つみたてNISAは幅広い層が利用できるように、信託報酬が低く、販売手数料0円(ノーロード)の商品に限定。
気軽にスタートできる金額設定と安心できる金融商品!だから、生活に負担をかけない範囲で長期的な資産形成を目指せるんだよ。
メリット③いつでも換金できる
つみたてNISAは、積み立てた資産を好きなタイミングで売却・換金できます。
マイホームの購入や子どもの教育費など、ライフイベントには何かとお金がかかるから、いつでも換金できるのは安心だね。
ただ、NISA口座から引き出さなくてもいいように、生活資金を備えておくのが一番だよ!
メリット④投資タイミングの判断がいらない
つみたてNISAは、「積立」の投資方法のみに限定されているため、買い付けを自分でおこなう必要がありません。
投資といえば、株式のような金融商品を“安く買って高く売る”イメージがあるけど、積立だったら安心してスタートできるね。
NISA口座で積立頻度と投資額・金融商品を決めれば、あとは決まったタイミングで自動的に積み立てられます。
「買い」のタイミングは投資のプロでも難しいけど、つみたてNISAなら、その判断や手間なく運用できるからリスクを軽減できるんだよ。
メリット⑤ドル・コスト平均法の効果が期待できる
つみたてNISAは『ドル・コスト平均法』という手法で、商品を購入します。
たとえば、毎月1万円で投資商品を買うとしましょう。
商品は価格変動があるため、6月は一口1,000円だとしても、7月には2,000円に上がることも起こり得ます。
6月 → 一口1,000円だから10口の購入
7月 → 一口2,000円だから5口の購入
毎月一定額を積み立てると、価格が高いときには少なく、安いときには多く買い付ける仕組みなんだよ。
毎月一定量の口数を買うよりも、買い付け単価を抑えられるんだね!
価格変動がある金融商品を高値のときに一括購入すると「高値づかみ」のリスクがありますが、つみたてNISAならその心配がありません。
つみたてNISAのデメリット4つ
つみたてNISAのメリットがわかったところで、デメリットを確認していきましょう。
デメリット①金融商品が限定される
つみたてNISAで購入できる金融商品は、金融庁の条件をクリアした投資信託・ETFのみです。
つみたてNISAは、販売手数料が0円(ノーロード)、かつ信託報酬が低い商品に限定されるため、安心して投資できるのがメリットです。
一方で、投資先が限られる点はデメリットとなります。
でも、僕みたいな投資初心者からすれば、ある程度絞ってもらえたほうが商品を選びやすいよね!
多くのラインナップから金融商品を選びたい場合は、一般NISAを利用しましょう。
つみたてNISAで購入できる投資信託やETFは、金融機関によって商品や商品数が異なります。
口座を開設する前には、各金融機関の取扱商品をチェックしておこう!
デメリット②元本割れのリスクがある
つみたてNISAは、ほかの金融商品とくらべて“リスクが少ない”といわれています。
とはいえ、投資である以上「絶対損をしない」とはいい切れない…。
運用次第で利益を得られる場合もあれば、値下がりによる「元本割れ」のリスクも。
「必ず利益が出るわけではない」点を忘れないようにしましょう。
ただし、過去の運用実績からは、長期間運用すればするほど元本割れのリスクが低くなることがわかっています。
デメリット③損益通算・損失の繰越控除ができない
通常であれば、課税口座で損失が出た場合、損益通算や損失の繰越控除によって支払う税金を減らせます。
▼損益通算とは
赤字所得を、ほかの黒字所得と相殺する計算方法。
税制上の黒字所得が減り、支払う税金を減らせる。
▼繰越控除とは
本年度分の損失を翌年以降に繰り越し、繰り越した年の利益にかかる税金を控除する方法。
しかし、つみたてNISA口座は非課税なので、損益通算・繰越控除はできません。
損しても税制で優遇されないという点は、しっかり覚えておかなきゃ…!
デメリット④非課税枠持ち越し・ロールオーバーができない
つみたてNISAの年間投資額は40万円ですが、非課税枠が余っても持ち越しはできません。
たとえば、年間25万円積み立てた場合、15万円の非課税枠が余る計算だよ。
しかし、余った非課税枠の持ち越しはできないため、翌年の非課税枠は55万円とはならず40万円のまま。
非課税枠に前年度分の15万円分は、上乗せされません。
また、非課税期間(20年間)が終了すると、ロールオーバーはできないので注意しましょう。
▼ロールオーバーとは
非課税期間が終了した翌年に、保有している金融商品を新たな非課税枠に移すこと。
非課税終了後は、以下どちらかのように対応しよう。
・売却して運用を終了する
・一般、特定といった課税口座に移して運用する
つみたてNISAの注意点
つみたてNISAの注意点は以下の2つです。
注意点①つみたてNISAと一般NISAは併用できない
「NISA口座」を開設できるのは、すべての金融機関を通じて1人1口座のみ。
つみたてNISAと一般NISAは同一年での併用ができないため、どちらかを選ぶ必要があります。
それぞれ特徴があるので、目的やスタイルに合わせて決めよう。
注意点②非課税枠は復活しない
積み立てた投資信託の全部・もしくは一部を解約した場合、利用した非課税枠は復活しません。
たとえば、1年で40万円の非課税枠を5年間利用したのち全額解約すると、合計で200万円分の非課税枠の解約となりますが、それ以降に使える非課税枠は600万円まで。
また、年内に使い切らなかった未使用の非課税枠は、翌年に繰り越せません。
年間40万円の非課税枠を使い切るのが、かしこい運用方法だよ。
つみたてNISAがおすすめな人の特徴
つみたてNISAがおすすめな人の特徴は、以下の3つです。
特徴①投資経験が少ない人
つみたてNISAは、金融庁が厳選した「長期・積立・分散」が可能な投資信託・ETFのみなので、安心してスタートできます。
膨大な数の金融商品のなかから、自分に合った商品を見つけるのは、それなりの知識が必要!
商品が厳選されているから「投資が初めて」「投資経験が少ない」人でも、安心して始められるんだね。
特徴②大きな資金をかけたくない人
つみたてNISAは、一括投資ではなく積立投資であるため、まとまった資金が必要ありません。
積立可能な投資金額は、100円や1,000円など少額から可能。
もちろん、投資額が多い方が資産を増やせるので、目標額や達成期日をもとに算出してみるとよいでしょう。
収入や家計の状況に合わせて、無理のない積立額からスタートできるね!
積立金額は途中で変更できるので、まずは少額からでも「始めること」が大切なんだよ。
特徴③長期運用ができる人
つみたてNISAの投資対象商品は、手数料・信託報酬が低い商品に限定されています。
長期運用のメリットを十分に理解して、運用実行できる人にはつみたてNISAはおすすめ!
非課税枠での運用期間が20年と長いので、一時的な価格変動の影響も受けにくいといえるでしょう。
つみたてNISAの始め方
つみたてNISAは、以下の4ステップでスタートできます!
ステップ①つみたてNISA用の口座開設をする
つみたてNISA専用の口座開設には、手数料がかかりません。
金融機関を選ぶときは、取扱商品の多さと最低積立金額の2点を比較するとよいでしょう。
▼つみたてNISA取扱金融機関
- 証券会社
- 銀行・信託銀行
- 投信会社
- 信用組合・信用金庫
- 労働金庫
- 農協
僕のおすすめは、ネット証券のなかでも手数料が安い楽天証券!
楽天証券の始め方は、以下の記事をご覧ください!
ステップ②投資銘柄を選ぶ
投資銘柄選びのポイントは、以下の3つです。
- 信託報酬が低い銘柄を選ぶ
- インデックスファンドを選ぶ
- 純資産総額が高い銘柄を選ぶ
僕が保有している銘柄の一部を紹介するね!
- 米国:eMAXIS Slim米国株式(S&P500)→米国へ100%投資
- 全世界:eMAXIS Slim全世界(オールカントリー)→全世界に分散投資
どちらの銘柄も、上記の3つを満たしている商品です。
信託報酬が低く、長期間の運用で成果が出る可能性が高いため、多くの投資家が運用しています。
ステップ③積み立て金額を選ぶ
つみたてNISAの最低投資額は、100円〜1,000円などと金融機関によって異なります。
しかし、つみたてNISAの非課税投資枠(上限)は年間40万円と決まっているため、最高額は1ヶ月あたり33,333円。(12ヶ月で換算した場合)
生活に無理のない範囲で金額を決めるとよいでしょう。
積立金額は何度でも変更できるのが、つみたてNISAのメリットだったよね!
ステップ④目論見書を確認して積み立てを始める
積み立て金額が決定すると、目論見書を確認したうえで積み立て開始となります。
選んだ投資信託の概要やリスク・手数料などの重要事項が記載されているので、しっかり確認をしましょう。
その後は、自動で積み立てられていくので、特別な操作や手続きは必要ありません。
引落口座が残高不足にならないようにだけ、気をつけておこう!
つみたてNISAを始めるなら、僕のおすすめは『楽天証券』!
以下の記事では、楽天証券でつみたてNISAをするメリット・デメリットを紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
つみたてNISA|口座開設は楽天証券がおすすめ!
本記事では、つみたてNISAのメリット・デメリットや向いている人の特徴、始め方を紹介しました。
重要な内容をおさらいしておきましょう!
つみたてNISAは、低コストで長期的な資産形成を目的とした非課税制度です。
投資にかかる手間も少なく、これから投資を始めてみようと考えている初心者におすすめの制度です!
つみたてNISAのメリット・デメリットをしっかり理解して、かしこく始めてみましょう。
つみたてNISAを始めてみたいけど、どこで口座開設するのがいいのかな…。
そんな方には、楽天証券がおすすめです。
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さらに、楽天ポイントも貯まるので、投資に回せたり、貯まったポイントで買い物できたりとメリットが多いのが特徴です。
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以下の記事では、楽天証券の始め方を詳しく紹介しています。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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