貯金だけだと先々が心配…。でも、投資はなんだか怖いイメージがあるな。
先々のことを見据えて「お金を蓄えたい!」って思う人は多いんじゃないかな。
資産を形成するうえで思いつくのは『貯金』と『投資』が代表的ですが、それでは一体どちらが正解といえるのでしょうか。
そこで今回は、投資歴7年以上の僕が、貯金と投資の違いに触れながら双方のメリット・デメリットを解説します。
資産を増やすポイントも紹介するから、ぜひ参考にしてみてね!
- 「貯金」と「投資」の違いがわかる!
- 資産形成が「貯金だけ」の弱点がわかる!
- 資産を増やす方法に「投資」がおすすめな理由がわかる!
- 「貯金」と「投資」の黄金比がわかる!
- 初心者におすすめな投資方法がわかる!
貯金と投資の違い
初めに、貯金と投資の違いについて説明をしましょう。
貯金とは
貯金とは、普通預金や定期預金を利用し銀行口座にお金を入金することで、お金を「蓄える」方法です。
銀行だけじゃなくて「へそくり」や「お小遣い」「タンス貯金」も蓄える意味を持つよ。
ただし、金利情勢の悪化により、預金の利息はごくわずか。
大手銀行の普通預金の金利は0.001%、定期預金は0.002%ほどといわれています。
100万円を預けても、1年で10~20円しか増えないってこと!?
銀行預金以外の貯金方法では、基本的にお金を「増やす」ことはできないでしょう。
投資とは
「蓄える」貯金と投資の最も大きな違いは、金融商品を購入して中長期的にお金を「増やす」こと。
いわば、将来得られる可能性のある利益のために、お金を払っていくのが「投資」だね。
投資の方法はさまざま。
- 株式
- 投資信託
- 債権
- 外貨建て商品 など
たとえば、株式投資は投資家から集めた資金を使い、利益を出すための事業をおこないます。
利益が上がったときには、投資家である株主に配当金などで還元されるという、投資の中でもポピュラーな方法。
NISAでも「株式」や「投資信託」に投資をして、資産形成をするんだ!
以下の記事では、新NISAについて詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
貯金はお金が増えにくいかわりに減ることもありませんが、投資は増えることもあれば、減るリスクもあるのが違いの一つといえるでしょう。
貯金だけで資産形成をする4つの弱点
お金を蓄える(貯める)にはぴったりの貯金ですが、貯金だけで資産形成をするのには弱点があるのでおさえておきましょう。
ここでは、4つの弱点を紹介するね。
弱点①使った分だけ減る
当たり前のことではありますが、貯金は使った分だけ減ります。
利息も期待できないから、増えることはほとんどないよね…。
その理由は、1990年代前半まで高い水準で推移していた日本の金利が以降、低水準で推移していることが影響しているからです。
減る一方となると、将来への不安は募るばかり。
結果的に「貯めているだけ」の状態になっちゃうね…。
弱点②つい使ってしまう恐れがある
普通預金に預入をしていると、いつでも引き出しができるので、つい使ってしまいがちに。
長期的に貯金をしたいなら、一定期間は引き出せない定期預金を活用するのがおすすめです。
ただし、前述したように利息は期待できないので、その点を納得したうえで使わない工夫をしましょう。
弱点③インフレに対して弱い
今まで100円で買えていたものが200円になった場合、以前よりも支払いは2倍に!
これを貯金に言い換えると、以前は200万円の価値のあった貯金が100万円の価値にしかならない、ということです。
このようにインフレになるとお金の価値は下がってしまうため、貯金はインフレに対して弱いでしょう。
弱点④円安の影響を受けやすい
インフレと同様、円安もまたお金の価値が下がる要因の一つとなり、貯金をするには不利になるでしょう。
ただし、外貨(ドルやユーロ)などで預金をする場合、円安のときに引き出すと為替変動の影響を受けて、利益が多くなります。
外貨を引き出すときには手数料がかかるから、マイナスにならないように注意が必要!
投資でお金を増やす考え方がおすすめな理由
お金を「増やす」手段として最適な投資を活用するのには、どんな利点があるのでしょうか。
ここでは、投資をおすすめする理由を紹介します。
①自身に合った投資ができる
投資ができる金融商品は、種類が豊富です。
- 株式
- 投資信託
- 不動産
- 債権
- FX
- 仮想通貨
- ETF(上場投資信託) など
それぞれに見合った知識は必要になりますが、その中でも自身に合った投資商品・方法を選べます。
投資初心者におすすめなのは、NISAで株式や投資信託に投資をする方法!
「NISAを始めたいけど、どこで口座開設すればいいかわからない…」という方には、『楽天証券』がおすすめ!
以下の記事では、楽天証券でつみたてNISAをするメリット・デメリットを解説しているので、参考にしてみてください。
②インフレ対策になる
大きな利益が見込める可能性もあるので、資産を効率よく増やしたい方にも向いているのが特徴です。
また、将来的なインフレになった際の対策としても有効で、老後資金の蓄えとしても役立つでしょう。
老後資金の蓄えって聞くと『iDeCo』を思いつく方も多いんじゃないかな?
「NISAとiDeCo、結局どっちをすればいいの?」と考える方もいるはず。
NISAとiDeCoのどちらがおすすめできるかを以下の記事で解説しているので、迷っている方はぜひ読んでみてくださいね。
③複利効果が見込める
再投資ができない金融商品で、100万円の元本を年利3%で5年間運用したときの利益は15万円。
対して、複利効果を活用した投資になると、以下のように得られる利益が上がります。
【複利効果を活用した投資】100万円を年利3%で5年間運用する場合
・1年目 103万円
・2年目 106万900円
・3年目 109万2,727円
・4年目 112万5,509円(端数は繰り上げ)
・5年目 115万9,274円
複利効果を狙うと、9,274円も多く受け取れる計算になったね!
このように、複利効果を狙った投資は運用期間が長ければ長いほど利益が多くなるため、早めに始めるとよいでしょう。
複利効果を狙うなら、長期投資がおすすめ!
貯金と投資の使い分けで上手な資産運用を
「お金を増やしたいから、すべての貯金を投資にまわそう!」
投資額が多いほど大きな利益を得られる可能性はあるとはいえ、このような考え方は危険!
なぜなら、思わぬ出費や短期的にお金が必要になった際に、投資にかけた金額はすぐに戻せないからです。
「短期的に必要なお金は貯金でまかない、長期的に必要なお金は投資で準備をしていく」のが、リスク回避のポイント。
目的や家計状況などに応じて、バランスよく投資に回していく、いわば上手に使い分けをしていく「資産運用」を考えていきましょう。
貯金と投資の割合の黄金比は?
金融広報中央委員会の調査結果によると、貯蓄金額と投資金額の割合は、平均して8:2や7:3の割合が多いとわかります。
単身者や2人以上の世帯など、家庭状況や収入によって違いはあるものの、黄金比としては「8:2」もしくは「7:3」が一つの目安となるでしょう。
子どもにお金がかかる世代(30~40代)は、貯蓄額が9割に近いね!
それ以降の年代では、子どもにかかる出費が少なくなることから「余剰資金」が増え、投資に回す比率が高い傾向にあると予測できます。
ただし、比率にこだわりすぎると家計の圧迫や、それによる精神的な負担も増えるのも事実。
特に投資に慣れていない方は、無理のない範囲でおこなうのが現実的かつ理想的といえるでしょう。
資産を増やす4つのポイント
ここまでは、貯金と投資の比較や、それぞれの特徴について触れました。
実際に資産を増やしていくうえで、どのような行動をしていくべきかを4つのポイントに分けて解説します。
①目標額を設定して貯金をする
貯金の目標額と一言でいっても、設定金額や貯金する期間をどのようにしたらよいかは悩みどころですよね。
貯金が少ない方や、近い将来で大きな出費の予測がつかない方は「生活費の2ヶ月分」を目安にするのがおすすめ。
この数字は、仕事を自己都合で退職した場合に、2ヶ月の給付制限があるのが根源になっているんだ。
日常生活を送るうえでリスク回避をするためにも、まずは生活費に余裕を持つことを心掛けましょう。
こうした“貯め癖”をつけることで、どんな場面に出くわした際にでも、貯金が自分自身を守ってくれるという安心感が生まれます。
②収入を増やす
収入を増やす有効な手段は、昇進・昇給のための「資格取得」や「副業」が挙げられます。
資格取得は社内での評価や自身のスキルも上がり、転職にも有利となるため、会社の昇給制度については前もって調べておくとよいでしょう。
副業にできることは、いろいろあるよ!
・アルバイト
・在宅ワーク
・自宅にある不用品を売る
・商品を仕入れて販売する など
ただし、副業は会社によってはNGのところもあるので、事前に就業規則を確認しておきましょう。
③支出を抑える
収入を増やすことだけに重点を置いても、支出が多ければ本末転倒…。
生活費のムダをそぎ落としていくことで、貯金や投資に回す金額は徐々に増えていきます。
ほかにもお金が貯まらない習慣は、さまざま。
以下の記事では、お金が貯まらなくなる習慣を紹介しているので、自分に当てはまらないかチェックしてみてくださいね。
④投資をする
「給料日前にお金が余っていたら、それを投資に回そう」
それも一つの考え方ではありますが、もしお金が余らない月が続くと、いつまでも投資にかける金額はゼロのままになってしまいます。
「投資に回す前にお金を使い切ってしまいそう…」「投資に多額はかけられない」という方は、楽天証券で投信積立をするのがおすすめ!
自動引き落とし設定ができるだけじゃなくて、100円から投資ができるんだ!
以下の記事では、楽天証券で買える投資信託のおすすめ銘柄を8つ紹介しているので、参考にしてみてください。
投資初心者は「NISA」を活用しよう
投資で利益が発生したら、注意しておくべき点があります。
できるだけ税金の負担を減らしたいけど…何かいい方法はないの?
非課税で運用ができるNISAがおすすめです。
2024年からは、NISAを始める方にとっては絶好のタイミング。
なぜなら、これまでつみたてNISAが40万円、一般NISAが120万円だった年間の非課税投資枠が、新NISAでは360万円と大幅に拡大されるからです。
さらに、現行NISAでは有限だった非課税保有期間が無期限とされ、これまでよりも長期的な投資が可能となります。
新NISAで銘柄選びに迷ったときは、以下の記事を参考にしてみてね!
新NISAでおすすめの銘柄を知りたい方は、こちら▼
安全な「貯金」と増やす「投資」で賢くお金を守ろう!
今回は、貯金と投資の違いを比べながら、資産を増やすポイントを紹介しました。
教育・老後資金など、将来的に必要とするお金は、それぞれのライフステージによって異なります。
ゆとりある暮らしをしていくためにも「蓄える」だけの貯金だけでなく「増やす」投資がマストになるよ!
投資を始めるなら『NISA制度』の活用がおすすめ!
新NISA制度が始まれば、非課税枠が「無期限」に!
「これから投資を検討している」「NISAで投資をしてみようかな」という方のために、以下の記事で『新NISA制度』についてわかりやすく解説しています。
新NISAは2024年1月からスタートするため、それまでに知識を身に付けて、スムーズに投資を始めましょう。
コメント